everything's gone green

音楽と私

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昨日7/13のイベント出演で、しばらくライブやDJのパフォーマンスを休止する。

 

最後のライブは、最後まで実験的で即興的で、拙かったけど自分のライブっぽいな、と振り返る。

もう少しうまくやれたかもとは思うけど、これが自分の精一杯なのかなと思う。

 

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自分が音楽でパフォーマンスしようと思い立ったのは大学時代、DJからだった。

 

それまでバンドも何もやってこなかった自分が、Ben SimsというDJのミックスを偶然耳にして何かに目覚め、いつの間にか狂ったように名古屋市内の中古レコ屋で90〜2000年代ハードテクノを駆逐していた。

 

その後ネットラジオDJ界隈でミックスをオンエアし、大学でDJサークルなるものに参加した。地元じゃない遠方の方と知り合えたり、変なイベントに出演したりと、なかなかに得難い経験をしたと思う。

 

並行して、DTMもやっていて、大学の作曲サークルにも参加していた。M3に出るなどヤアヤアやってたけど、ジャンル不問とはいえど作る音楽になんとなく違いを感じ、あんまりサークルのコンピへの曲提供が億劫になっていた。

 

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この頃の私はかなり音楽性に偏屈で頑固だったと思う(今でもそうなのかもしれないが)。

 

当時、2010年前半はネットレーベル全盛期。マルチネレコードが次第にメジャーになり、名古屋でもAnthemや異レギュラーなど良質な若手のイベントが盛んだった。

 

その中で私は、頑なにハードテクノミニマルテクノのレコードを買い、テクノっぽい曲を作り続けてた。

 

そこに「後悔」という2文字の反省を加えるのは簡単だけど、別にそこまでそういう思いを抱いているわけではない。

やっぱり当時はああいうノリが好きだったし、その界隈で得た人もいるわけで。

 

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そして今、パフォーマンスを休止するという決断をしたが、大きな理由は「自分のプロダクションに微塵の自信もなくなった」という部分が大きい。

 

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自分の最近のライブが即興的であることに上記で触れた。

また、制作においても、何日もかけるということはほとんどなく、いいと思ったフレーズができたらパパッと録音して仕上げてしまう。

 

いい意味で勢いを保てるという利点はあるけど、私は、これは自分のプロダクションへの自信のなさを物語っていると自己分析している。

 

自信がないから、その場の空気に身をまかせる。

自信がないから、プロダクションに何日かけてもいいものを思いつくイメージが湧かない。

 

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だから、もう少し一つ一つのプロセスを丁寧に実行したいと思った。勿論、即興的な側面は捨てるにはもったいないから、そこも生かしつつ。

 

そのためには時間が必要だし、他のことに気をとられたくない。

 

ここ最近、レコードをリリースした関連でリリパをやったりと、かなりハイペースでライブやDJをやらせてもらって、ネタが枯渇したという部分もある。

https://ccwrec.bandcamp.com/

 

そのための休止。

 

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イベントの主催はやっていきたい。

見たいアクトはまだまだいるし、インプットは必要だし。

しばらくは、イベント運営とさすらいの機材インストラクターとして細々活動したい。