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上海生活 7/12号【日中入国管理政策の違い】

中国に戻ってきちゃいました。

家庭の事情で3週間(2週間の自宅待機+1週間)の日本帰国をしておりました。

久しぶりの実家に寛ぎつつもなんとなくバタバタしており大変でしたが、やっぱり日本落ち着くな〜と思ってしまいました。

早いところ自由な行き来ができるようになればいいんですがね。。。

というわけで、今回は日本、および中国の入国管理の政策についてまとめていきます。

 

■ 用意するもの

PCR検査陰性証明書(中国ー日本)

ダブル陰性証明書(日本ー中国)

日本ー中国のフライトの予約確認がとれる資料

ワクチン接種証明書(受けた人は必須)

微信のアカウント

 

■ 中国(上海)から日本への入国

1.陰性証明取得

日本への入国に関しては、飛行機搭乗72時間前以内PCR陰性証明が必要。

上海で、日本の手続きフォーマットで陰性証明を出してくれる病院でPCR検査を行います。

www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp

私は、家が近いので上海サンテック(申德)医院で受診しました。申し込みは微信の公式アカウントから可能。

今回、私は火曜日11:40の浦東ー関空便で帰りました。そのため、有効な陰性証明は土曜の午後から後に受けたもののみです。(土曜の午後に受けにいきました)

 

2.フライト予約

個人で買える場合は、飛行機予約サイトで予約してしまうことも可能なようです。めちゃ高い。

ただし、直行便を選ばないとうまく入国できないかもしれません。香港経由は無理です。

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3.日本での交通手段確保

日本の帰国者隔離措置として、入国から滞在先までの移動では公共交通機関の使用は不可となっています。そのため、ハイヤー、レンタカー、家族の迎えなど交通手段を確保する必要があります。

私は、実家(愛知)での自宅待機を選択したかったので、レンタカーで近くまで移動、その後家族に迎えに来てもらうという方法を取りました。

現在、中国ー日本間の航路は成田か関空しかないようです。より実家に近い関空にして、レンタカー運転の負担を減らしました。

 

4.再入国時のダブル陰性証明取得予約

再入国時に、日本でPCR検査と抗体検査を受診する必要があります。一時帰国の余裕があまりなく、再入国の日取りが決まっているのであれば、早めに予約をした方がよいです。

www.china-embassy.or.jp

ちなみに、中国入国の場合は、飛行機搭乗2日前の検査結果が必要。

 

5.(中国ー日本)フライト当日の流れ

チェックインを済ませ、座席番号が確定したら、日本厚生労働省が発行しているWeb質問票に回答します。

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このあと生成されるQRコードをスクショしておきます。(日本入国で使う)

同様に、中国税関が運営しているCustoms Pocket Declarationにも入力が必要(ほぼ同様の内容を入力しますが、こちらは出国時に使う)。

 どちらもチェックインカウンターなどでQRコードでアクセス可能なので、事前準備は不要です。

 

飛行機は吉祥航空。B787の新型機です。

ソーシャルディスタンス意識か、席一つずつ空けた座席配置でした。ゆったりしてて良い。

機内では軽食と、写真のような紙を渡されました。

内容は、要は14日間の自宅待機と、それを監視するためのアプリ類のインストールのお願いになっています。

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到着するとCAさんが防護服をいそいそと着始める。

関空の職員による日本の入国管理のアナウンスの後、降機開始。

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降りてしばらく歩くと職員との面会で、必要書類が揃っているかを確認。確認済みの札をもらってPCR検査を受ける。

PCR検査は唾液による検査。試験管に唾液を入れていくのだが、けっこうな量を提出する必要があり、割と大変だった(まあ、鼻に綿棒突っ込まれるよりは身体的負担はないんですが)

その後、14日間の行動追跡アプリ(OELとMySOSとCOCOA)のインストールと設定をします。また、14日間の体調を報告するためにメールアドレスを提供する必要があり、その受信がうまくいくかの確認もありました。

次に、また職員との面会で、「飛行場から待機先までの交通手段は確保されているか」の確認を行います。確保できていない場合は、指定のホテルで14日間待機することとなるのではないかと思います。ただ、別に「予約証明を見せろ」などの証拠を提示する必要もないので、ユルイなーと思いました。

その後、PCR検査の結果を待ちます。結果が出ると、ディスプレイに自分の番号が表示されます。受験の発表みたいでドキドキしますね。

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無事陰性となれば、バゲッジクレーム、税関、そして出口。

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出口の先には、普通の到着ロビーがありました。特に職員が待っているわけでもなく、そのまま電車にでも乗れそうな。

追跡アプリでどこまで追跡できるのかわからないですが、この入国者の良心に頼った入国管理はちょっと危ないなと思ってしまいました。

※この文章は日本入国者に公共交通機関を使うことを扇動するものではないことを記しておきます。日本政府の指示通り、公共交通機関以外の方法での移動をお願いします。

まあ私はレンタカーを借りたので、空港最寄りのレンタカー屋に行き、それで地元まで帰りましたが。久しぶりに車を運転しましたが、車の運転とかいうのマジで怖いっすね。

 

■ 日本での14日間自宅待機

日本での自宅待機の間は、OELによる日2回、不定期の現在地情報送信(通知が来て、アプリ上で報告)、MySOSによる日1回のビデオ通話(30秒顔を撮影するだけ)、毎日朝11時の健康状態の申告を毎日行います。

と言っても、外出禁止とは書いておらず、「不要不急の外出は避ける」「外出の場合はマスク着用」となっています。中国のようにホテル監禁ではないので飯の用意は必要ですからね。

自宅待機の起算日は、到着日翌日からになっています。

 

■ 日本から中国(上海)への入国

1.フライトの予約と陰性証明取得の予約

2.ダブル陰性証明の取得

上記の中国大使館HPから最寄りの病院を探し、搭乗2日前以内の陰性証明を取得します。

2.のQRコードを生成した後、中国入国時も必ず持っていきましょう。

 

3.専用webフォームから健康QRコード(健康吗)を生成

上記中国大使館HPよりアクセスできる「Health Declaration Certificate」より、出国に必要な健康QRコードを発行するための質問に回答します。

このときに、「ダブル陰性証明」「日本ー中国のフライトの予約確認が取れる資料」「ワクチン接種証明書」のオンラインでの提出が必要。フライトの予約確認は、Eチケットでも、予約完了のスクショ(フライト名と自身の情報がセットになった資料)があれば問題なさそう。

数時間待つと、QRコードが発行され、色が緑色であれば問題なし、赤だと申請漏れありと判断できます。発行の通知はないので、心配な方はちょくちょく見にいく必要があります。

 

4.(日本ー中国)フライト当日の流れ

基本的には前回(11月)とそんなに変わらないですが、変わった部分を紹介します。

morinobearintheforest.hatenablog.com

 今回は春秋航空を使用したので、第3ターミナルからの出発でした。

この第3ターミナルが遠いのなんの。空港第2ビルから20分くらい歩いたかもしれん。

出発3時間半くらい前に到着し、2時間半くらい前にチェックイン開始。

チェックイン時に、3.の健康QRコードを提示します。(これ以降使わない)

チェックイン終了後、中国出国時にも入力したCustoms Pocket Declarationで情報を入力し、生成されたQRコードをスクショしておく。(中国入国時に何回も提示します)

飛行機はA320の小型機。機内は満員、9割5分は中国人でした。

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CAさんは最初から防護服を身に纏い臨戦状態。防護服を着た状態でも機内販売のアナウンスを繰り返し行っていて、LCCの意地を感じました。LCCなので機内食は有料です。

降機後、以前と同様の流れでの検査ですが、職員との面会が減り、機械にQRコードをかざして健康状態などの自己申告をする方式に変わっていました。人間との対面が減り、感染リスクが軽減されていいね。

20時発22時半着という深い時間帯だからか、バゲッジクレームの列もなく、税関もかなりスムーズに出られました。

この後、さらに入国者を各地域に振り分けるQRコードを生成します。前回はかなり雑な振り分けでしたが、今回は上海市内の各区とその他地域に分ける方法を取っていました。

区ごとのブースはこんな感じ。なんか学園祭みたいなノリ。

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このあと、隔離ホテルまで向かうバスを待って、移動という感じです。

隔離ホテルは前回の隔離ホテルからはかなりランクが上がったので、差しあたっては満意なホテルライフが送れるものと思います。

ただ、やっぱり寂しいのでお便りお待ちしています。

 

■ 日本が緩いのか中国が厳しいのか

以上のように、比較すると日本の入国管理は緩めで、中国はかなり厳しいことがわかります。入国者への負担は、日本の方が遥かにラクですが、感染症対策という意味では中国に軍配が上がります。

おそらく中国は、来年の五輪や党大会に向けてこの厳しさは維持されると思いますし、治療薬やワクチンの確度が上がってコロナウイルスがインフルエンザ並みの危険度になれば、緩和もされていくのかなとは思います。

ただ、日本と中国との往来に関しては、日本側がきちんとコロナを抑えこめていることが要件となるとは思うので、日本にも頑張って欲しいところではありますが。

もう少し入国管理を厳しくしてもバチは当たらんと思います。