■ 上海リニアモーターカーに乗りました
上海浦東国際空港と上海市街「龙阳路站」を結ぶリニアモーターカー路線「磁悬浮」に乗車しました。
有人の券売所はありますが、上海市の交通カードで乗ることが可能です。単発で乗ると50元ですが、地下鉄との乗り継ぎで40元になるようです。
駅の感じは、えらく質素なつくりに感じました。
横には地下鉄(地上ですが)16号線の始発駅があります。16号線の終着にある真円型の湖はずっと気になっています。閑話休題。
乗り込んでみる。
車両前後にラゲッジ置き場、座席は3席1組のクロスシート。
座席はリクライニングもなく、かなり質素な作り。地下鉄の樹脂製シートに数センチのクッションをかぶせただけという感じです。まあ、乗車時間はものの数分なので別に快適性もいらないんですが。
営業速度は431km/hとのことなんですが、最高速を出して走れるのは日中の限られた時間のみらしく、私が乗る時間は最高速は300km/hで打ち止めでした。
乗車時間は8分。8分?!上海郊外の湿地帯と高速道路をぼんやり見てたらまああっという間でした。
乗り心地は、揺れは多少あるかなって感じです。まあ先頭車両が「空気抵抗万歳」って感じの形状なので仕方ないです。乗車時間8分なので余裕で我慢できます。
■ リニア、必要?
浦東空港には、リニアの他地下鉄2号線が乗り入れています。私は2号線沿線に住んでいるので、乗り換えなしでも行くことは可能で、急ぐ理由もないし乗換の手間を考えたら、ああああ、といった感じで直前の直前までリニアに乗るか迷っていました。それほどまでに乗るメリットを感じさせない路線になっています。
1.中途半端な場所までしか行けない
先ほど龙阳路站までを結ぶと書きましたが、龙阳路站はここです。
上海の真ん中に黄浦江という川が流れているんですが、実はこの川沿いと、川の西側がメインの市街地で、川の東側はベッドタウン、湿地帯、農漁村という感じで文化的にはだいぶ差があります。
リニアなんて物騒なもの、高深度地下を通さない限り市街地に乗り入れることはできないので、中途半端な路線になってるのはまあ致し方ないとは思いますが。
2.空港連絡線建設中
実は、現在浦東空港と中国国内のハブ空港である上海虹橋空港の連絡線が建設中です。
最近、通勤路にバーンバーンと高架橋脚が立ち並び始めたので一体何事かと調べたらそういうことで。なんでも最高速160km/h、40分で空港間を結ぶとのこと。
今、両空港間のアクセスは先にも登場した2号線が担っていますが、市街地を通ること、また乗り通すと1時間40分位かかるとのことで、けっこう期待されてるっぽいです。また、途中に七宝駅、上海ディズニー駅もできるっぽいので、旅行客にも大ウケ間違いなしです。ポストコロナ時代に向けて頑張ってくれって感じです。
というわけで、この連絡線ができてしまったら、より上海リニアの立つ瀬がなくなっていきます。
ただ、このリニアも実験の色合いが強いので、まあこれはこれで、上海に来た時のアトラクションとしては多少楽しめると思います。是非、431km/h出るタイミングで乗ってもらいたいです。
■ なんでリニアに乗ったか
家庭の事情で一時帰国することになりました。帰国〜再入国のレポートはまたこちらに書きますので、興味のある方はまたご覧ください。