■ 4/12 上海が3つの区分に分けられる
政府は、新型コロナのリスク管理のため上海の各団地(小区)を3つの分類に分けました。
封控区:7日以内にコロナ陽性者が出たコミュニティ。7日間の封鎖管理(自宅から出ない)。
管控区:7日以上〜14日以内にコロナ陽性者が出たコミュニティ。7日間の在宅健康モニタリング、小区の外に出ないこと。人の集まりを避ける。
防範区:14日以上コロナ陽性者が出ていないコミュニティ。小区外への移動も可能だが(封控区への移動は不可)、人の流動や集まりを避けること。
引用:
私の住む小区は小規模ということもあり防範区に指定されましたが、外に出ても商店はやっておらず、また近くに封控区、重点観察区域もあることから管控区的な扱いに。
この区分けのキモは、いったん陽性者が出ると封控区に逆戻りしてしまう点です。これは、中国が「動態ゼロコロナ(集中隔離されている人以外からは陽性者が発生しない状態)」を目指しているからのようです。
■ 4/13 小区で团购の機運が高まる
もともとアパートの管理会社が共同購入(团购)を斡旋していましたが、一部開放を受けて商店が少しずつ営業再開し始め、デリバリー可能となってきました。
新たに小区のデリバリー専門グループチャットが設立され、住民業者入り混じってカオスな状態に。在宅勤務中も通知が鳴り止まず少しウンザリしつつも。。
それでも、野菜、果物、冷凍食品からコーヒー、ケーキの嗜好品まで、いろいろな共同購入に参加させてもらいました。
また、家の砂糖がなくなりかけていて、「砂糖の共同購入はないか」と聞いたら、「うちのを分けてあげる」といってくれる人も多く。
中国人のたくましさと、共助精神を垣間見ました。
今は、なんとか食えてます。
■ 4/15 嗜好品のデリバリー中止??
3つの区に分けてからも、上海の市中コロナ感染者は減りません。
デリバリー配達員、また物流業者のコロナ感染が相次ぎ、政府が配達員に許可証を配って定期的なPCR検査を行なっているようですが、その網を掻い潜って許可証なしで活動する黒配達員もいるとか。
そんな中、この日上海のある地区のネットスーパー大手盒马の配達員に抜き打ちPCR検査を実施したところ、70余人中40人くらいが陽性となり、この配達員全員が隔離されることに。
そんな状況を受けてアパート管理会社は「嗜好品の共同購入を控えてくれ」と声明を出しました。そんな声明が出される中も、グループチャットではタコベル(タコス屋)のデリバリーを募集しています。なんとたくましい。
そんな中、EC流通大手、我らが京东(JD.com)が大規模な人海戦術を上海で取るニュースが流れてきました。各地からスタッフを上海に集結させているようです。
決死隊だの、自殺式物流だのと揶揄されていますが、来週以降上海の物流がどうなるのか注目しています。
現在、ロックダウンの渦中にあって、貴重な体験をしているなあと感じますし、中国人の気質や良さを感じ取ることができているな、と感じてもいますが、貴重な30代という時間をこのロックダウン、また動きの制限された中にいることに息苦しさや無力感を感じていることも事実です。
テレワークで仕事が回っていく時代に、上海で、また海外で駐在してまで働く意味ってあるのかなとも思っています。